いま災難に遭ったとしても、時がたてば何かの役に立つことをいう。世の中には、役に立たないものはないというたとえ。
〔類〕茨(いばら)の中にも三年の辛抱(しんぼう)/土器の割れにも用あり/わざくれも三年/禍三年時の用
〔出〕浄瑠璃(じょうるり)・伊豆院宣源氏鑑(いずいんぜんげんじかがみ)
〔会〕「なんだか、回り道ばかりしたようで」「そんなことありませんよ。禍も三年経てば用に立つっていいます。人生には無駄なんてありませんよ」