つねに戦いに勝つというのでは、最善の戦略とはいえない。戦うたびに味方も兵を損ない、物量も消耗していく。「戦わずして人の兵を屈するのは善の善なる者なり」で、戦わずに敵を屈伏させることができれば、これが最高の作戦なのであるという教訓。
〔出〕孫子(そんし)
〔会〕「こんどの入札、また田中建設だってね」「そうさ、最近連戦連勝だね」「でも、百戦百勝は善の善なる者に非(あら)ず。入札より、指名されるようにしないとね」