(「非細工」はへたな職人) 細工の技術がへたで、小刀の刃を擦(す)り減らすばかりであるところから、無駄な骨折りをすることをいう。
〔類〕骨折り損のくたびれ儲(もう)け
〔出〕俳諧(はいかい)・世話尽(せわづくし)
〔会〕「親方、できました。これでいいんですか」「なんでえ、違うじゃねえか。ここはこうやるんだよ。目をこじ開けてよく見てろ、この非細工の小刀減らしめ」