ちっぽけな鼠も、神社仏閣に住みついているおかげで敬われることをいう。転じて、君主のそばにいる奸臣(かんしん)は取り除きたいのだが、君主のかげにいるのでどうにもならないことを嘆くことにたとえる。
〔類〕君側の奸/社鼠(しゃそ)の患い
〔出〕文選(もんぜん)
〔会〕「この前、大物の政治家の秘書の不正が問題になっていたけど、なんだかうやむやのままに終わりそうな気がするな」「鼠(ねずみ)は社(やしろ)に憑(よ)りて貴(たっと)しっていうけどな、もしあの不正が事実だとしたら許せないよな」