表の門で虎の侵入を防いだと思うと、こんどは裏の入り口から狼が入ってくるというので、一つの災いを逃れたところで、またまた新しい災いがやって来ることにたとえる。
〔類〕一難去って又一難/追手を防げば搦(から)め手へ回る/前門の虎を追い後門の狼を迎う
〔出〕趙弼(ちょうひつ)
〔会〕「やっと悪夢を見なくなってな」「よかったじゃないか」「ところが、こんどは不眠症なんだ」「まさに前門の虎(とら) 後門の狼(おおかみ)ってやつだな」