金銭を持たずに市に行っても何も買えないことから、目的も手段もなくて事に臨んでも、どうしようもないことをいい、身の程知らずにたとえる。
〔類〕銭持たずの団子えり/田蔵田の市に立つ
〔出〕論衡(ろんこう)
〔会〕「私が、身の上相談の巨匠です。ところで、何をお悩みでしょうか」「べつに、悩みなんてありません」「それじゃ、銭なしの市立(いちだ)ちじゃないですか。用もないのに来ないでください。忙しいんだから」