仁者は愛情をもって他人に接するから、人に憎まれるということがなく、また仁政を敷くので、万民がみな敬服するから、敵対しようとする者がないことにたとえる。
〔出〕孟子(もうし)
〔会〕「わが殿も、ずいぶんと丸くなられたのう」「昨年の百姓一揆(ひゃくしょういっき)が、相当にこたえたのでございましょう」「仁者(じんしゃ)は敵なしということが、ようやくお分かりになったようじゃよ」