物事に関係さえしなければ、そのことによって災いを受けることもないというたとえ。よけいなことにかかわることを戒める言葉。
〔類〕鬼門を知らぬ者には鬼門はない/触り三百/近づく神の罰当たり/参らぬ仏に罰は当たらぬ
〔出〕歌舞伎(かぶき)・左近太郎雪辻能(さこんたろうゆきのつじのう)
〔会〕「演出家の先生、灰皿投げて俳優をしかりつけてるぞ」「私、先生への伝言を頼まれたんだけど」「触らぬ神に祟(たた)りなしだよ、あとにしたら」「そうね、公演が中止だなんて、とても言い出せない雰囲気ね」