(煙と霞(かすみ)がたなびく風光明媚(めいび)の場所という意味から) 大自然の風光をあるがままにとらえ、深く愛することなみなみならず、あたかも不治の病のごとくである、というたとえ。山水の美を絶賛する句である。
〔類〕煙霞の癖
〔出〕唐書(とうじょ)/俳諧(はいかい)・幣袋(ぬさぶくろ)
〔会〕「宮田課長、退職して田舎へ帰るんですって」「煙霞(えんか)の痼疾(こしつ)っていうのかな。とにかく課長は自然が好きだからね」「山小屋の主人なんかやったらいいのにね」