恨んでいる者に対しても、報復は考えずに道義的な行為で返すことをいう。
〔類〕恩を以て怨みに報ず
〔対〕目には目
〔出〕老子(ろうし)
〔会〕「いやあ、怨みに報ゆるに徳を以(もっ)てすというのはじつに気持ちのいいもんだね。この前、課長と飲んだとき、彼も行き過ぎを認めてくれてね。ここはぼくが持つからって」「それはいいが、徳を以てすというのはどこにあるんだ。おごってもらっただけじゃないのか」