(細くて柔らかい兎(うさぎ)の毛の先で突いた程度だから) きわめて軽微な、ほんのちょっとしたという形容句。
〔類〕兎の毛の先粟(あわ)の核(さね)ほど
〔出〕浄瑠璃(じょうるり)・平仮名盛衰記(ひらがなせいすいき)
〔会〕「どうだ、おれのこの正眼の構えは、兎(う)の毛で突いた程の隙(すき)もないだろう」「あなた、やめてくださいな。いい年して庭でチャンバラごっこするのは」