とても起こりそうにないようなことが起こったとき、あるいは衰えきったものが再び息を吹き返したような場合にいう。
〔類〕煎り豆が生え石橋が腐る/枯れ木に花が咲く/西から日が出る
〔出〕浮世草子(うきよぞうし)・好色一代男(こうしょくいちだいおとこ)/俳諧(はいかい)・毛吹草(けふきぐさ)
〔会〕「おい、聞いたか。田村さんが部長に大抜擢(ばってき)されたんだって」「そういうのを煎(い)り豆に花というんだ。しかし、勤まるかな。窓際生活が長かったからな」