仁愛の徳を施すのが、医師の本来の姿である。損得は度外視すべきで、医療に携わる人間の金科玉条とすべき句であろう。
〔類〕医は仁の術
〔出〕歌舞伎(かぶき)・勧善懲悪覗機関(かんぜんちょうあくのぞきからくり)
〔会〕「最近の医者は算盤(そろばん)ずくでいかん。わしのように医者になってこのかた医は仁術を実践してきた人間はもうほとんどおらんだろうな」「それでうちはずうっと貧乏だったんですね」