いかに家柄がよくても、それで生活することはできぬ。食うとしても、里芋の茎なら食べることもできるが、家柄では食うこともできない。旧家や出身を自慢する人を軽蔑(けいべつ)していう言葉。
〔類〕家柄より食い柄/家の高いより床の高いがよい
〔会〕「山口のやつ、先祖は公家(くげ)だって。いつもその話するんでまいるよ」「家柄より芋茎(いもがら)よ。家柄がよくたって、あんなにちゃらんぽらんじゃ、だれにも信用されんよ」