舟を呑(の)みこむほどの大魚でも、捕らえられずに逃してしまうことがある。つまり、法の網をくぐり抜けるような大悪人を、罰することができないことを嘆いていう。
〔類〕大魚は網を破る/天に目なし
〔対〕天罰覿面(てんばつてきめん)
〔出〕史記(しき)
〔会〕「決定的な証拠がなくて不起訴か」「あそこまで追い詰めて検察も悔しいだろうな」「まさに網呑舟(どんしゅう)の魚を漏らすだな」