牛の涎が細く長く尾を引くように、商売は気長に辛抱せねばならない。利を急ぐあまり一時に大もうけしようとすると思わぬ失敗があるから気をつけねばならぬことにたとえる。
〔出〕浮世草子(うきよぞうし)・日本新永代蔵(にほんしんえいたいぐら)
〔会〕「こんなにもうからない商売やめちまいたいよ」「そう短気を起こしなさんな、商いは牛の涎(よだれ)っていうじゃないか」