「陵」は「凌」と同じ意味で、しのぐこと。「陵雲」は、雲をしのぐほど高いという意味。世俗から超然と抜け出ているような高いこころざしのこと。俗世間を超越しているこころざし。
『漢書(かんじょ)―揚雄伝』に、「往事武帝好二神仙一、相如上二大人賦一、欲二以風一。帝反縹縹有二陵雲之志一」とある。
〔例〕「今では定年後の暮らしのことしか念頭にないが、このわたしだって昔は、陵雲之志を抱く青年だった」というように使う。
〔類〕凌霄之志(りょうしょうのこころざし)
――「凌霄」は、空をしのぐこと。