「乗」は車の意味。1万台の兵車をもつ君主という意味から、天下を治める君主。天子のことをいう。
『孟子(もうし)―公孫丑・上』に、「不レ受二於褐寛博一、亦不レ受二於万乗之君一、視レ刺二万乗之君一、若レ刺二褐夫一」とある。
〔例〕「昔、天皇は万乗之君とあがめられたが、今の天皇は国の象徴となった」などと使う。
〔類〕万乗之主(ばんじょうのあるじ)
――「ばんじょうのぬし」とも読む。