秋風の吹く季節になると、ものさびしく気分がめいるという意味から、転じて、栄えていたものが衰えて、ものわびしくなるさま。失意のさま、がっかりしてしょんぼりしているさまをいう。「索莫」は、「索漠」「索寞」とも書く。
〔例〕「あの人が昔、華族だったとは信じられないね。なんでも、戦前はすごい羽ぶりだったらしいよ。それが今では、あの姿。その日の暮らしにも困っているというのだから、秋風索莫、あわれなものだね」などと使う。
〔類〕秋風寂莫(しゅうふうせきばく)/秋風落莫(しゅうふうらくばく)