なんら手を出すことをせずに、そばで見ていること。手をこまねいて黙って見ていること。「拱手」は、中国の敬礼のしかたで、両手を胸の前で組み合わせてお辞儀する方法。吉事のときは男は左、女は右を前に組み合わせ、凶事の際はその逆となる。
〔例〕「しょせんは子供のけんか、拱手傍観しているにかぎります」というように使う。
〔類〕袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)
――「袖手」は、袖に手を入れること。ふところ手。