夏のいろり、冬の扇子ということから、役に立たないもの、無用の物事をたとえていう。
『論衡(ろんこう)―逢遇』に、「作二無レ益之能一、納二無レ補之説一、以レ夏進レ鑪、以レ冬奏レ扇」とあるところから。
〔例〕「短歌や俳句は夏炉冬扇だね。なんの役にも立ちはしない」とか、「大石くんの研究テーマは夏炉冬扇のようなものだと言われ続けてきたが、新製品の開発につながった」などと使ったりする。
〔類〕冬扇夏炉(とうせんかろ)