自らが修めた功徳(くどく)を自他ともにほどこそうと念願すること。「回向」の「回」は、めぐらすこと、「向」は、さし向けること。つまり、自分の功徳を自分や他人にめぐらし、さし向けること。「廻向発願」とも書く。
〔例〕「あのしみったれで通ってきた祖父が、晩年にはどうした風の吹き回しか、回向発願して、がらっと気前のいい、やさしいおじいさんに変身した」などと使う。
〔類〕発願回向(ほつがんえこう)